RPMコマンドを使ってRPMパッケージをインストールする場合、
依存関係の考慮が必要になる。
単独でインストール可能なパッケージであれば問題無いが、
依存関係を考慮しつつ正しい順序で必要なパッケージを全てインストールするとなると
発狂しそうな場合がある。
そういう時に便利なのが、yumコマンドである。
また、インストール時に必要最低限のパッケージしかインストールしていない場合や、
ネットワークに接続できる環境が無く、インストールメディアからyumコマンドを使って
インストールする方法を解説する。
対象OS:CentOS5.9
yumの設定変更
/etc/yum.repos.d/CentOS-Media.repo
チェックするポイント
①インストールメディアのパスを記載
②OSによって異なるがGPGのキーが配置されているパスを記載
yum実行
サンプルとしてsubversionをインストールしてみる。
まずはRPMコマンド。
追加で「apr」と「ruby」などが必要なようである。
「libneon.so.25」はなんだろうか。。。
と、このあたりの依存関係の解消も必要となる。
yumコマンドでsubversionのインストール
使用したオプション解説
オプション |
種類 |
--disablerepo=\* |
リポジトリを無効化 |
--enablerepo=c5-media |
CentOS-Media.repoで設定したリポジトリを利用 |
install パッケージ名 |
インストールするパッケージ名を指定 |
一般的によく使うオプション
コマンド
|
概要
|
check-update |
アップデート可能なパッケージの一覧を表示 |
clean |
ダウンロードしたパッケージと古いヘッダを削除する。clean allと同じ |
clean oldheaders |
古いヘッダを削除 |
clean packages |
ダウンロードしたパッケージを削除 |
info |
利用可能なパッケージの情報を表示 |
info パッケージ名 |
指定したパッケージの情報を表示 |
install パッケージ名 |
指定したパッケージをインストール |
list |
利用可能なパッケージの一覧を表示 |
list installed |
インストール済みのパッケージ一覧を表示 |
list updates |
アップデート可能なパッケージの一覧を表示 |
provides パッケージ名 |
パッケージに含まれるファイルの一覧を表示 |
remove パッケージ名 |
指定したパッケージをアンインストールする。指定したパッケージと依存関係があるパッケージは、削除するかど
うか確認を求める |
search キーワード |
キーワードでパッケージを検索する。検索の対象は、RPMファイルのName、Packager、
Dummary、Descriptionの各フィールド |
update |
アップデート可能な全パッケージをアップデート |
update パッケージ名 |
指定したパッケージをアップデート |
インストール確認
Another app is currently holding the yum lock 対応
yumコマンド実行時に以下が表示され、待たされることがある。
アップデートプロセスが残っていることが原因で
10分~15分程度待つとインストールできるが、毎回10分待ちはなかなか手間である。
yum-updatesdサービスの停止と次回以降のOS起動時に
yum-updatesdが立ち上がらないように設定を行なう。
これでyumコマンドを発行した場合に待たされることは無くなると思う。
(消せばよいだけだが、pidを管理しているファイルが残っていたという事例もあるみたい)
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