2014年3月4日火曜日

Windowsパフォーマンス解析ツール: PAL


Windows2000
Windows2003
Windows2008

PAL(Performance Analysis of Logs)とは

パフォーマンスログを自動解析してくれるツールで、
Windows OS(CPU、メモリ、ディスク、ネットワーク)、SQL Server、IIS、Hyper-V、MOSS、Exchange等の状態を、MSが出している指標を基にチェックできるようにレポート変換してくれる。


セットアップ

以下、ダウンロードしてインストールする。

 ・PAL v2.4
 ・LogParser 2.2
 ・Microsoft Office Web Components(Officeがあれば不要)
 ・.NET Framework 3.5
 ・Microsoft Chart Controls for Microsoft .NET Framework 3.5(MSChart)
 ・PowerShell 2.0


使い方

1.スタートメニューからPALを起動

 [PAL Wizard 2.4]の画面が起動する。

 右下の「Next」ボタンをクリックして次の画面へ進む。



2.Counter Log タブ
 「Counter Log Path blg」に分析対象のファイルを選択する。
 [Next]ボタンをクリックし次の画面へ進む。
 解析する時間を指定する場合、Data/Time Rangeに開始日/終了日を入力する。

 なお、分析対象が決めていない場合、取得するパフォーマンスモニタのカウンタは
 できる限り全て取得したほうが良い。


3.Threshold File タブ
 変換するオプションを選択する。(SQL Server、IIS、Hyper-V、MOSS、Exchange等)
 一般的な情報を分析する場合、「System Overview」を選択する。
 [Next]ボタンをクリックし、次へ進む。


4.Questions タブ
 分析対象のOS、メモリ、ユーザモード仮想メモリ領域などの情報を入力(選択)する。
 [Next]ボタンをクリックし、次へ進む。
 
 OS、PhysicalMemory、UserVaそれぞれを解析する対象のシステムにあわせ入力する。


5.Output Options タブ
 分析間隔の設定だが、基本的にAUTOで問題無いので
 [Next]ボタンをクリックし、次へ進む。


6.File Output タブ
 分析結果のファイル出力先(html/XML)の入力する。
 デフォルトは「My Documents」に出力される。
 [Next]ボタンをクリックし、次へ進む。
 
7.Queue タブ
 スクリプトの実行内容を表示する。
 (コマンドで実行したい場合は、表示内容をコマンドプロンプトから実行)
 [Next]ボタンをクリックし、次へ進む。


8.Execute タブ
 実行完了時のオプションを選択する。
  「実行して閉じる」
  「実行せずにキューに追加」
  「実行して現ウィンドウを残す」

 [Finish]ボタンをクリックすると分析が実行される。



9.解析中
 コマンドプロンプトが立ち上がり、relogやPowerShell、LogParserなどが実行される。
 解析対象のログファイルのサイズに依存するが数十分待つ。


10.結果出力
 解析が完了すると結果のhtmlが表示される。
 なお、コマンドプロンプトが開いたままになっている場合は×ボタンで閉じて良い。


最上段
 サマリ結果が記載されており、警告、エラーが一覧表示されている。


中段
 カウンタ毎の結果が表示されている。


下段
 グラフと時間毎の結果が表示される。




レポート上、警告値は多い。。。



まとめ


MS指標をもとにレポート化しているため、すべてのシステムににあてはまるものではなく、
対象のシステムでベースラインとなる指標を把握しておく必要がはありそうだ。


内部ではrelogコマンド、LogParser、PowerShellを使っており、
スクリプトをいじることでのカスタマイズなどもできそうである。
(対象を絞らないとレポートが見にくい)

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