2013年5月22日水曜日

Windowsコマンド: repadmin



対象OS
Windows2000
Windows2003
Windows2008

※Windows2003以前のバージョンでは、サポートツールのインストールが必要


概要

ドメイン・コントローラのトラブルシュート・ツール。
Active Directory複製の強制実行やドメイン・コントローラ間での
複製状況のチェックなどを実行することができる。



構文


repadmin <サブコマンド> <パラメータ> [/u:{ドメイン\ユーザ}] [/pw:{パスワード|*}]
                             [/rpc] [/ldap]
                             [/csv] - see /csvhelp


基本オプション



オプション 説明
/u:ドメイン\ユーザー 接続先のドメイン・アカウントを指定
/pw:{パスワード|*} 接続先ドメイン・アカウントのパスワードを指定
(「*」を指定すると実行時にパスワードを問い合わせ)
/ldap ネットワーク接続にLDAPのみを使うように強制指定
/rpc ネットワーク接続にMS-RPCのみを使うように強制指定
/csv /showreplサブコマンド時にCSV形式で情報を出力



サブコマンド




サブコマンド 説明
/bind 指定したドメイン・コントローラ上のActive Directory設定情報をリストアップ 
/bridgeheads 各サイトのブリッジ・ヘッド・サーバーの一覧を表示
/checkprop 指定した名前付けコンテキスト(ディレクトリ・パーティション)のUSNを比較
/dsaguid グローバル一意識別子(GUID)を指定してDSA名(Active Directoryオブジェクト名)を表示 
/failcache Knowledge Consistency Checker(KCC)情報の複製失敗情報を表示
/istg ISTG(サイト間トポロジ・ジェネレータ)の一覧を表示
/kcc KCCを強制的に実行
/latency 各サイトのISTG Keep Alive Timestampに関する情報を表示
/notifyopt Replication-Notify-First-DSA-DeleyおよびReplication-Notify- Subsequent-DSA-Deley
属性の表示/変更(サイト内の複製間隔を変更)
/queue 複製キューの数を表示
/querysites サイト間のコスト値を表示
/regkey 複製時のレジストリ値を調整・追加・削除
/replicate 複製元ドメイン・コントローラ(DC)名から複製先DC名に対して、名前付けコンテキスト(パーティション)についてActive Directory複製を実行
/replsingleobj 定の単独オブジェクトについて任意のドメイン・コントローラ間で複製を実行
/replsummary レプリケーションの統計情報を表示
/showattr ディレクトリ・パーティションやオブジェクトの属性を表示
/showbackup
/showcert
/showchanges 指定したドメイン・コントローラ上のパーティションにどんな変更が加えられたかの累計を表示
/showconn 指定したドメイン・コントローラが属するサイト上の接続オブジェクト情報を表示
/showctx 指定したドメイン・コントローラ上でセッションが開いている状況を表示
/showism サイト間メッセージを使ってサイトのルートを表示
/showmsg NTDSに関するWin32エラー・メッセージを表示
/showncsig パーティションのGUIDと、削除されたパーティションの InvocationIDを表示
/showobjmeta 製されたデータの記録を表示
/showoutcalls ドメイン・コントローラが複製の呼び出し要求に対して応答がないものを表示
/showproxy 他のドメインに移動したオブジェクトの履歴情報を表示
/showrepl レプリケーション状況を表示
/showsig パーティションのInvocationIDを表示
/showtime 入力した時間値をUTC(世界標準時)に添ったローカル時間に変換する。値の入力がない場合、現在の時間を表示
/showtrust Active Directoryで信頼されているドメインのリストを表示
/showutdvec 指定したドメイン・コントローラ上のパーティションでの最新のUSN情報を表示する。
/showvalue マニュアルには指定したオブジェクトの「データ型の値」「最終更新日時」「元のドメイン・コントローラ」「DN名」を表示するとあるが、筆者 が試したとこ ろでは該当する値しか表示されなかった。表示できる属性名としては、2.5.5.1と2.5.5.7(前方リンクのみ)および2.5.5.14構 文(前方 リンクと後方リンク)の属性のみが利用できる。属性の構文はスキーマ・パーティションで指定される各属性オブジェクトに記録されている。
/syncall 指定したドメイン・コントローラ上で、すべてのドメイン・コントローラに対してレプリケーションを実行する。大文字と小文字のオプションは区 別する。名前付けコンテキストを指定しない場合、設定パーティションがデフォルトで指定
/viewlist ドメイン・コントローラの一覧とディレクトリ・パーティション情報を表示する。対象オブジェクトの指定方法については/showattrサブ コマンドを参照。



使用例


ドメイン・コントローラ間での複製状況を確認

cmd> repadmin /showrepl

repadmin running command /showrepl against server localhost

TESTSITE\WIN2K3SP1-DCXX
DC Options: (none)
Site Options: (none)
DC object GUID: yyyyyyyy-yyyy-yyyy-yyyy-yyyyyyyyyyyy
DC invocationID: zzzzzzzz-zzzz-zzzz-zzzz-zzzzzzzzzzzz

==== INBOUND NEIGHBORS ======================================

DC=DC-TEST,DC=local
    LNTSITE\WIN2K3SP1-DC1 via RPC
        DC object GUID: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
        Last attempt @ 2013-05-22 17:16:08 was successful.

CN=Configuration,DC=DC-TEST,DC=local
    LNTSITE\WIN2K3SP1-DC1 via RPC
        DC object GUID: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
        Last attempt @ 2013-05-22 16:56:25 was successful.

CN=Schema,CN=Configuration,DC=DC-TEST,DC=local
    LNTSITE\WIN2K3SP1-DC1 via RPC
        DC object GUID: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
        Last attempt @ 2013-05-22 16:56:25 was successful.

DC=DomainDnsZones,DC=DC-TEST,DC=local

    LNTSITE\WIN2K3SP1-DC1 via RPC
        DC object GUID: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
        Last attempt @ 2013-05-22 16:56:25 was successful.

DC=ForestDnsZones,DC=SB-TEST,DC=local
    LNTSITE\WIN2K3SP1-DC1 via RPC
        DC object GUID: xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
        Last attempt @ 2013-05-22 16:56:25 was successful.






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